最近の労働人口不足の解決案
日本で、労働人口の減少が叫ばれる中、新たな選択肢として外国人留学生をアルバイトで採用し、労働力を賄っている企業が多くなってきました。私自身も留学生を使用する会社に勤めているため、注意点などを現場視点でまとめてみました。
今回は外国人留学生の中でも、ベトナム人留学生を中心に書いていきたいと思います。
労働時間について
留学生が日本で仕事をする場合、労働時間の限度が法律により定められています。
- 労働時間の合計が週28時間以内
- 夏季、冬季の長期休暇の間は、週40時間以内
- 労働時間の合計が1日8時間以内
つまり、1日8時間労働の場合は週3回(8時間*3回=24時間)が限度となります。また、学校が夏休みや冬休みなどの長期休暇中は週40時間の労働を行うことができます。この限度を超えてしまうと在留カードの更新ができなくなってしまったり、ビザの更新ができなくなってしまうので、注意してあげましょう。
雇用する際に確認しておく書面等
パスポート
これは言わずもがなという感じですが、入社時に必ずコピーを取って保管してください。
在留カードと学生証
入国管理局が発行している在留カードと各教育機関が発行している学生証は必ずコピーして保管してください。また、有効期限を必ず確認して期限が切れた場合は、再提出させるように運用する必要があります。
最近、在留カードの偽造が行われるケースがあります。入国管理局のホームページで在留カードの照会が行えるので可能な限り確認を行ったほうがいいかと思います。
また、在留カードと学生証の携帯は義務となっています。警察から職務質問を受けた場合に提示できないと面倒なことになるため、必ず携帯するように声掛けをしてあげたほうがいいでしょう。
ベトナム人の特性や問題点
基本的には日本人と同じく「勤勉でまじめ」という印象を受けます。ただし、ベトナムの社会では上司に言われた作業のみを忠実に行うことが良いこととされているため、何か問題が起こった場合に自分から相談するということは期待できません。自発的に仕事をさせるのではなく具体的に作業を指示してあげる必要があります。
また、ベトナム留学生を取り巻く環境として、高い学費、家賃、生活費等で金銭的にかなり厳しい状態が多いです。これにより寝る間もなく仕事をしなければならない状態に陥りやすく、出勤率も低いのが問題です。それ以外にも、みんで集まってパーティーをしたり誕生日を祝ったりするのが大好きなため、旧正月やベトナムの建国記念日など出勤率が極端に悪く時期があります。
ただし、このような状況でも感動するくらい誠実に働いてくれる方も多く、一概に外国人はダメと一括りにはしないのが良いかと思います。日本人でも不真面目で出勤が安定しない人なんて沢山いますからね。逆に、一緒に仕事をして気心が知れてくると、非常に人懐こく接してくれるため、非常に良好な関係を結ぶことができます。
まとめ
- 日当たりの労働時間と週当たりの労働時間の縛りに注意すること
- 在留カードや学生証の期限切れに常に注意すること
- ベトナムのイベント等は常にチェックし、シフトを確認すること
- 一緒に頑張って良い人間関係を構築してあげること
これらの項目について注意してあげれば会社になって強力な戦力になってくれるでしょう。